偉大なるシャヴァーサナ(死体のポーズ)
今私は暖かさと静けさに包まれている。
まるで柔らかい雲の上に寝そべっているみたいに
体は空気のように軽く、くつろいでリラックスしている
そこは穏やかで、静かで、暖かい場所…
チーン…どこかでティンシャのベルの音が聞こえる
「ゆっくり、手足の指先を動かして…」と声が聞こえる
あぁ、そうか、私はシャヴァーサナをしていたのだ。
柔らかな雲の上でも、暖かさと静けさに包まれた天国でもなかった。
ただヨガマットの上に寝そべっているだけであった。
そう、これは、シャヴァーサナから目覚めるときのいつもの感覚です。
『シャヴァーサナ』
ヨガのポーズで『死体のポーズ』と言います。
伝統的なインドのヨガの練習で、意図的に休息するためのものです。
体と心を沈静し、統合するためによく寝られたシークエンス(数種類のポーズを連続で行うこと)の一番最後に、シャヴァーサナをします。
それは活力とリラクゼーション、マインドの鎮静と集中を同時に味わう時間です。
シャヴァーサナを練習する間、意識が冴えた状態でマインドを静止することの偉大なる恩恵は、良きシャヴァーサナを経験したことのある人は
知っているでしょう。
また、アーサナ(ポーズ)の練習後に死体のように横になって休息するのは、マインドを静め固定観念や、日々の義務や仕事、肩書きから一時的に離れて’死んだ’状態になって『今ここ』にある、というシンプルな感覚を味わいます。
シャヴァーサナで静かに静止する間に、体と心はレッスンで経験した全ての動作、インストラクション、感覚や発見を統合し、吸収します。
それは、平穏で研ぎ澄まされた意識を保ちながら、レッスン後の様々な状況に良好に向き合うことができます。
この静かで控えめなポーズは、ヨガの練習の中で最も重要なポーズで、私たちをまっさらな「善なる本質」穏やかでリラックスした優しい心へと戻してくれるのです。
10分間のシャヴァーサナは、2時間の眠りに匹敵するほどの休息を得られる、と言われています。
実際、シャヴァーサナを終えた体と心は、活力に溢れています。
シャヴァーサナ嫌いって人に出会ったことがありません。みんな口を揃えてシャヴァーサナって気持ちいい!大好き!ってよく聞きます。
どんなにハードな練習も、そのさきにシャヴァーサナがあるって思えばなんでもありません。(私のクラスではそんなハードな練習はしませんが…)
シャヴァーサナは、外界との繋がりを一時的に手放し、真の自分ーシンプルで、静かで、リラックスしていて、目覚めているー状態へと導いてくれます。
ぜひ、体験しにいらしてくださいね。
今日も素敵な1日を♪
Om shanti,tara
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