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シバナンダヨガとは?③

おはようございます!

水曜日午後と土曜日のシバナンダヨガを担当しているさおりです。

高円寺のシバナンダヨガセンターでも月に一回お試しクラスを担当しています。

そちらでは初めて来る方たちに概要を説明をしていますが、西八王子ヨガルンタでは話す機会がないために書き記してみようと思います。

シバナンダヨガが生まれて広がっていく間には様々なドラマがありました。

前回はスワミシバナンダとヴィシュヌデバナンダが出会ったお話しでした。 

この第3回目は、彼がどのようにしてシバナンダヨガを作っていったかをお伝えします。

スワミシバナンダに出会った時に、エゴで固まっていた心を一瞬で溶かされたヴィシュヌデバナンダは、師について学ぶこと、出家の道を選ぶことにしました。

それは、1947年20歳のときでした。 シバナンダアシュラムに入り、ヨガヴェーダンタフォレストアカデミーの初代ハタヨガの教授にも任命されました。

類まれなアーサナのセンスがあったからです。

彼はたくさんのインド人や西洋人の生徒たちを訓練しました。 日々の授業をやると同時に自分の修行も積んでいき、古典ヨガを深めていきました。

そしてある時、スワミシバナンダから祝福と10ルピーを渡されて『人々が待っている!』と西の方を指して言われました。 それは西洋へ渡り、ヨガの教えを広めることの意味でした。

出家してからちょうど10年経った30歳の時でした。

10ルピーは当時でも少ないお金ですが、師に言われ西へ旅に出ることにしました。 

ある場所を訪ねてはヨガを教え、泊まるのは、スワミシバナンダの帰依者のところが常でした。

不思議なことに旅を続けるための切符は、どこからか出現していきました。

スリランカからシンガポール、マレーシア、インドネシア、オーストラリア、ハワイ、香港など。

香港で出会ったアメリカ人夫婦にアメリカ行きのビザを手配してもらいました。

インドネシアでは警官たちにヨガを教え、出国する際に国際運転免許証をもらいました。

いろんな人たちのサポートでアメリカのサンフランシスコにたどり着き、はじめは車で連れて行ってもらっていましたが、自分でも車の運転をやろうと駐車場などで練習しました。

中古車を買い、東アメリカへの大陸横断の旅に出ました。

そしてニューヨークに着き《ヨーガ大全》の本を執筆し始めました。

すると、出版社が本の出版を申し出てくれ、前金に200ドルを支払ってくれました。

そのことをヴィシュヌデバナンダはしばしば言います。

『私の人生を救い、世界中にシバナンダヨガヴェーダンタセンターを作れたのは、その200ドルがあったからと言っても決して過言ではないだろう』と。

カナダのモントリオールを訪ね、最初のセンターであるシバナンダヨガヴェーダンタセンターを設立しました。

モントリオールとニューヨークを往復することが続き、移動の時間と費用を節約するために飛行機の練習もしようと決めました。

後に、自分の操縦する黄色い飛行機で世界の紛争地域へ飛び、ベルリンの壁の上も飛び、平和へのチラシと花びらをまきました。

捕まることもありましたが、瞑想する時間が出来たと喜びました。

西洋人は、夏の間や週末はクラスには来なくなり、避暑地へ行くことを知り、ヨーガキャンプと言う名の山深い広大な場所に初めてのアシュラムを開設しました。

物質的な快適さを諦めてまでも自然の生活を送ることを望む姿勢に、西洋人も準備が出来ていて、ヨーガの知識を熱望していると気がつきました。

1960〜70年代は戦争もあり、世界は平和を願う人たちがいて、ロックフェスティバルも頻繁に行われました。

ナッソーではビートルズにも会い、ヨーガ大全を贈りました。

数々の平和活動を行い、公演活動もやりつつ、修行と巡礼を行い、1993年南インドでヴィシュヌデバナンダはマハサマーディに入られました。

それからも、世界の平和を広げるための活動として、シバナンダヨガヴェーダンタセンターは40ヶ所、アシュラムは9カ所になりました。

古典ヨガを基に、グルクラを取り入れたヨガを体系的に広げるためのヨガ講師養成講座も行なっています。

規律によって、世界における未来のリーダーや責任ある市民を訓練するようにデザインされています。

ヨガによって世界を平和にする活動を師の教えに沿って今も続けています。

それでは、次回シバナンダヨガとは具体的にはどんな内容を学ぶ流派なのかをお伝えしますね!

さおり

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